愚直に実行せよ

読みました。

リーダーとはどうあるべきか、について語られています。
●すぐれたリーダーになるための4つの資質

  1. 「志」がある
  2. ビジョンと説明能力がある
  3. 愚直な実行力がある、本気であることを示す
  4. 「身をもって示す」姿勢がある、自己犠牲を厭わない

●リーダーの心得
自分の芸に絶対の自信を持つこと

退屈な人間とは、自分以外のことに関心がない人間。自分の会社のこと、自分の仕事にか関心がない人。「教養」のない人。
教養とは、人間存在の根源について思索することで培われるもの。
教養があるということは、人間や社会について「好奇心」を持っていること。「なぜ」を持ち続けること。

リーダーは世界に関して、人間に関して、自国の歴史、自国の文化、自国のアイデンティティに関して、よく理解していること。

●長期的繁栄に必要なリーダー
個人としては謙虚であり、職業人としては強固な意志をもっている
なぜなら、組織の永続的な発展を第一に考えており、一時的な業績回復や自分自身の名誉などには関心がない。
「一人の天才を千人で支える」ではなく、「従業員全員で会社の発展を支える」ことを定着させる
会社の「永続的な発展」を保障する「暗黙知」、あるいは強さを持続させるDNAを見つけ出し、それをしっかり会社の隅々にまで植え付けるという地味な作業

●発展する要素

  1. 暗黙知(求心力、DNA)
  2. 形式知(組織、法律、ルール、マニュアル)

●変化への対応

  1. 世代交代
  2. 時代環境

リーダーの最も重要な仕事は、暗黙知を探し出し、それを地道に深く組織に植え付ける仕事

リーダーは孤独である
その多くの決断が「正しいこと」と「正しいこと」の間の困難な選択
どういった基準をもって行うべきか?「

  1. 自分の感情と本能がどう反応しているか、虚心坦懐に自分自身に聞いてみること
  2. 自分自身のルーツを振り返り、自分がコミットしている共同体の価値の中で最も根元的なものを見つめよ
  3. 過去にとらわれるだけでなく、将来、自分はどういう人生を歩みたいのかを考えよ
  4. 自分が最も大切にしている目標を達成するためには、過度の理想主義に陥ってはならい。状況を見極め、便宜主義や抜け目なさも駆使せよ

これらの指針は互いに矛盾するもの。唯一の選択基準は存在しない。バランスを取りながら行動すること。
リーダーこそ、しっかりとした人間観と世界観を持てるよう、日頃から「「哲学」に励まなければならない

人間力とは、「多くの人たちがあの人のためなら一肌脱いで協力しよう」
日本の強さは何か。「日本化能力」
●日本化

  1. 吸収
  2. 同化
  3. 「日本的価値」の投入

他に勝つにはとことん実行すること、競争相手よりもうまくやり遂げること

●あるべき姿
地方分権をもっと強力に推進して、地方のことは地方の議会に任せ、国会は外交や憲法、安全保障など、国全体に関わる問題に集中しなければならない

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