巨象も踊る

読みました。

巨象も踊る

巨象も踊る

IBM社長の著書。巨大企業のトップとしての思い、考えがふんだんに盛り込まれた一冊。厚めの本ですが、さすがに読み応えがありました。

いま現在のIBMにもっとも必要ないもの、それがビジョンだということだ

企業が成功するには顧客・市場志向と、強力なマーケティング組織が不可欠だと考えている

世界中のIBMのすべての広告を、代理店一社に集約すること

製造業企業よりも、サービス企業の方がはるかに経営が難しいと断言できる

サービスでは、モノを作り、その後に販売する方法はとれない。売り物は能力であり、知識である。それを生み出すと同時に提供する。ビジネス・モデルが異なる。経済原理がまったく異なるのだ。

どんな組織も、これらの正しさがDNAの一部になっていなければ、長期にわたって成功を続けることはできない

世の中には四種類の人がいる。
・動きを起こす人
・動きに巻きこまれた人
・動きを見守る人
・動きを起こったことすら知らない人

これらの重要な条件を満たしているうえ、サムには青い血が流れている。

委員会は危険な組織になりうる。意志決定の場として使ってはならない。委員会の主な目的は情報交換である。

どの企業でも、こう訴える人が多い。「自分の会社についてのニュースをなんで新聞やテレビで初めて知らされるのか。あとから会社に知らされるのは納得できない。」もっともな訴えだ。