モンスターペアレントの正体―クレーマー化する親たち

読みました。

モンスターペアレントの正体―クレーマー化する親たち (シリーズCura)

モンスターペアレントの正体―クレーマー化する親たち (シリーズCura)

恐ろしい内容です。山脇さんの著書は以前「教室の悪魔」で読んだことがありましたが、その内容に匹敵する恐ろしささです。
なぜ、モンスターペアレントが生まれるのか。
保護者、子供、教師に生活の余裕がない。経済滴にも、物理的にも、時間的にも、精神的にも。自分自身の生活に満足感が持てない。日々、日常をこなすだけで精一杯。無関心になった(学校、クラスメイト)。未来を悲観する大人。
コミュニケーションが減ってゆくほど、要求と文句・苦情が増える。
こんなに頑張っているのに、誰も分かってくれない。
子供たちのいじめの内容を変貌させたのは、インターネットと携帯電話。
学校は「勉強を教えてもらう場」から「教師が子供を教育すべき場」、サービスを提供しなくてはならない場に変わった。
エリートは社会人になって気づく。自分は何もできない人間なのだと。勉強以外のことは、すべて親がやってきたからだと。
クレームに理由はいらない。火のないところに煙を立てるのがクレーマー。事実でないことはキッパリと否定すること。
これからは教師を守るシステムも考えていかなくてはならない。