森毅・福原義春らくらく対談

読みました。

森毅・福原義春らくらく対談―ええ加減が仕事の極意

森毅・福原義春らくらく対談―ええ加減が仕事の極意

資生堂の社長を務められた福原さんの考えを知りたいと思って。
楽しい本でした。特にコインの確率論は。

部長、校長、先生などと機能的な位置づけで呼ぶ怖さ。
結局、個人を見ない。個人のキャラクターを見ない。
名前で呼び合うというのは、その一人ひとりの個人のキャラクターを見ている。
部長というのは、抽象的な、普通名詞。
「福原さん」と言われると固有名詞。個人のキャラクターが勝負。

ここは成功するチャンスが高いだろうと見抜くのは、ある意味で才能。
そして、かなり低いチャンスでも、何度もトライしてみるのは努力。

問題:コインを投げて、いつも表が出る。
10回表が出た。
11回目はどっちに賭けるか?

答え:
表に賭けた方がいい。
両方表のコインである可能性がある(笑)
1/2かどうか分からない。
ところが、イカサマがない場合は、1/2。1回1回独立している。

ギャンブルのプロは10倍も、20倍も増やそうなんて考えない。
1割の利益が得られれば十分。その方が確実で、それをやるのがプロ。