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希望を捨てる勇気

読みました。

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

最近は、「働く」ことについての本を読みあさっているような。
読んでいてそれこそ「絶望」が頭をよぎる。
なぜ、こんな社会になったのか。そこに幸せ、喜びを感じて生きていくことができるのか。
年を重ねていくというのは残酷なことですね。


日本のサラリーマンは賃金ではなく「本流ポスト」に残ることを目指して競争する。
この出世競争はきわめて厳しく、その格差は左遷という形で社内に公知の恥となるので、賃金格差より過酷。
また本流を外れると、そのポストが無能だというシグナルになるので、次の異動でも不利になるという悪循環が生じる。
40歳までに幹部候補生とそれ以外の勝負はついてしまう。

新人教育をしても、彼が転職すると、その知識は他社の資本になってしまう。
そこで会社は新人には知識を与えず、ぞうきんがけ(コピー取り、飛び込み営業)をやらせる。
こうした訓練によって新人の人的資本の価値は上がらないので、彼は転職するインセンティブを失う。

キャリアはなぜそんな長時間労働に耐えているのだろうか。
サービス残業」で奉仕し、管理職になってからは楽な仕事で、接待などのいいことがあり、最後は高額の退職金、天下りで取り返す。
それは、出世が約束され、将来まで面倒をみてくれるという暗黙の了解があったから。
しかし、それもできなくなった。
徒弟修行システムの崩壊。

成果主義賃金は、労働コストの削減。

日本のように経済的に成熟した大国が急速な成長を続けることは不可能。

今の日本に足りないのは希望ではなく、変えなければ未来がないという絶望。