しがみつかない生き方
読みました。勝間さんのことはちょっとしか触れられていないのですね。もっと過激な内容かと思ってました。
がんばらなきゃやっていけませんが、がんばりすぎるのも、大変ですね。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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ビジネスとして「恋愛」というテーマを扱っているのだ、ということを忘れてはならない。もし、「介護」の問題を扱ったほうが小説や雑誌がより売れるならば、作り手はそうするに違いない。「恋愛を扱った本やドラマばかりだから、やっぱり恋愛が世の中で一番大事なんだ」と思うのは、早急にすぎる。
「アメリカかぶれ」とは、文化やライフスタイルへのあこがれではなく、その熾烈な競争システムへの傾倒である。
この10年のあいだに何が起こったのか。「人間の狭量化が進んだ」
人が「自分以外の人」のことを想像する力を持たなくなった。
生まれた意味や目的なんて、あまりはっきりしていないほうが幸せなのだ。
親がいくら愛情深くても、すばらしい教師に恵まれても、本人が勉強や仕事でがんばっても、総合失調症などの心の病気が発病するときはする。
いくら無農薬野菜中心のヘルシーな食生活を続け、運動をして、理想的な体重を保っていても、病気になるときはなる。
交通事故や災害にしても、本人の注意で防げる範囲には限界がある。
「誰からも依頼がない」といった時、自信を喪失したり、自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」が必要。
一歩間違えば失敗する、今うまくいっているのは運がよかったから、と紛れもない事実を認識すること。
マスコミに登場する成功者の人生を、すべての人が歩む必要があるのか。成功者はすばらしく、悩みなき生活を送っているのだろうか。
人生には最高もなければ、どうしようもない最悪もなく、「そこそこでいろいろな人生」があるだけではないか。