内定取消! 終わりがない就職活動日記

読みました。

内定取消!  終わりがない就職活動日記

内定取消! 終わりがない就職活動日記

強烈な内容です。驚きとショックです。

なんとタイムリーなことに著者の間宮理沙さんと先日読んだ「就活のバカヤロー」の石渡嶺司さんの対談、セミナーがあるというので社会人なのに参加してきました。

『就活のバカヤロー』&『内定取消!』トークセッション:就活トラブル徹底対策講座

少人数でしたが、内容が盛りだくさんのセミナーでした。社会の方も多かったです。
就活中の学生さんは興味が薄かったのでしょうか、もったいなぁと思います。

間宮理沙さんはペンネームだったのか。スラリと背の高い綺麗な方です。著書にも出てきたグレーのスーツで登壇されたのが印象的。石渡さんは進行もトークも上手い、さすが。

以下、メモ。

就職は決まる人は決まるし、決まらない人はいつまでたっても決まらない。
学生時代にしっかり勉強した人の方が決まる。
資格、出身大学、一芸、留学、語学、そのようなものは関係ない。
クラス一人はすごい学生はどの学校にもいる。
「スゴイ就活」なんてものはない。
不況時、リーマンショック以降、学生は安定志向に走る、大企業へ。
好況時、自分の市場価値を高めることに走る。
学生の志向はその程度か。
就活の倫理規定では、4月からとなっているが、実際は早期で終わる就活と長期の就活と両極化している。

●学生さんに言いたいこと
・本、新聞、週刊誌を読む、活字に触れる。立ち読みからでもいい
・読まない人が圧倒的に多い(←それだけまだまだチャンスがあるということ)
・人に会うこと
・社会人なら知ってて当たり前のことを、あまりにも知らないことが多すぎる
・志望する業界の流れ、全体の動きを知る
・企業を見る目をつけること
 同業種、ライバル企業にも行ってみる
・あきらめないで努力し続ける

●企業に言いたいこと
・もっと学生さんと会話をすべき
・待ち時間でも話かけてくれる社員さんがどれだけいるか
・きちんと私を見てくれる会社かどうか、学生は見ている

会場からの多くのQ&Aに答えて下さる。

Q. なぜ、みんな同じような会社に殺到するのか?その基準は何か?
A. 学生は知っている企業が少ない。その中からしか選べない。
彼らにいい、悪いの判断基準もない。
東洋経済の最新号によれば、国内にある企業の数、152.9万社。
就職ナビサイトに登録されている会社の数、7,000社。
圧倒的に中小企業が多い。

Q. 優秀な人財とは?
A. 企業毎にその定義は異なる

Q. ブラック企業の見分け方は?
A. ブラック企業だからといって、自分に合わないわけではない。逆に頑張れる人もいる。
 いい悪いは自分でしか決められない。
 自分の中で妥協できないポイントをあげ、そことの兼ね合い。
 説明会での社員さんをしっかり見る。
 社員さんを見れば、その会社のことが分かるくらい。
 
Q. 面接のコツは?
A. グループディスカッションで司会をやったからといって評価はされない。
テーマに対して、まとめることができたかどうか。
GDクラッシャー(グループディスカッションクラッシャー)への対応。
よくしゃべる人たち。
グループディスカッションでの多数決はよくない、意味がない。

Q. 緊張しない方法
A. 慣れです。その対処法としてOB訪問は有効。
OB訪問を「社会人に会って話しをする」というくらい広い意味で捉える。
企業に問い合わせてお願いしてみる。OB訪問を受け入れてくれる会社、そうでない会社に分かれるが。
ちょっとした勇気を持てるかどうか。

Q. 同じような会社で志望動機をどう変えて答えればいいか?
A. 自分なりに違いを解釈してみる。
 それで答えたところで、面接官には論破されるが。
 論破されないのは、「人」のところのみ。そこは自分の主観が通じる。
 
Q. 企業研究はどのようにしたいいか?
A. 就職ナビサイトでもなく、企業のエントリーサイトでもない。企業のCSR、会社情報を見ること。その会社の動き、社員数の動きなど。

Q. 中小企業の見分け方
A. 実際にその企業へ訪問してみる。社員さんに会ってみる。インターンを申し込んでみる。質問する。世間の評判ほどあてにならないものはない。その企業がいいかどうかは入ってみないと分からない。企業でも時期によって必ず浮き沈みがある。
「ルソンの壺」に出てくる会社なんてどうだろう。
自分の直感を信じて動いてみること。
中小企業のほうが入社してからできることが多い。経営企画、商品企画、海外進出など。

Q. メーカーで海外に行ける会社を希望しているがどうしたらいいか?
A. 国際的、海外、グローバル、これらは一番あやしいキーワード。
自分の希望とどこで折り合いをつけるか。出張ベースなのか、海外赴任なのか。
面接で、否定されても食い下がれるか。否定をチャンスと思えるか。
大企業でそのポジションを目指すのではなく、中小でチェレンジする方がチャンスはある。

Q. 夢が見つからない。このまま就職できるのか?
A. 就職に夢を重ねない。就職は3〜5年後の目標ととらえてみる。まず目前のことをしっかり取り組む。

Q. ES(エントリーシート)が通らない、どうしたらいいか?
A. これはテクニック、努力でどうにでもなる分野。

Q. 社会人になることに不安がある
A. みんな不安。気にしない。出遅れてもいい。
知り合いのツテで社会人の人に話を聞くのもいい。

Q. 海外と日本の就活の違い

Q. 学歴差別はあるのか?
A. あるところはある。少数。

Q. 今の就活のシステムは変わっていかないのか?
A. いいところもたくさんある。代替案が出てこないかぎり続く。
このシステムを受け入れ活動することも大事。