日本型キャリアデザイン
読みました。
日本型キャリアデザインの方法―「筏下り」を経て「山登り」に至る14章
- 作者: 大久保幸夫
- 出版社/メーカー: 日本経団連出版
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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これまでいくつかの大久保さんの著書を読んできました。どれも自分の職業人生を考える上で、重要な示唆を与えてくれる本ばかり。今回も一気に読みふけってしまいました。
今年入った部署の新人さんにもオススメしました。彼らがこれからのすばらしい職業人生を歩んでくれますように。
●キャリアを考える
全力で走っているときには視野が狭くなる。日々の仕事に追われる中で長期のビジョンを考えることは無理。
節目の時間を意図してるくることが必要。これを時間がないからといって、先送りすると、選択肢があったのに、自分が気づかないうちにその選択を放棄していることになる。
節目での選択の放棄、それは「流れに身を任せる」ということ。キャリアの漂流。
●キャリアに対する3つの問い
・何が得意か
・何がやりたいか
・何をやっているときに意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか
学生ではこの答えを見出すことはできない。なぜなら、働いたことがないから。
●「筏下り〜山登り」キャリアモデル
・筏下り
社会に出てしばらくの若手キャリア
やってみないと分からない。来た仕事を積極的にやってみる。
・山登り
その後のキャリア(入社後10年〜20年)
ひとつの山を選んで、その頂を目指す。
同時に二つの山は登れない。
決断のリスクを伴う。
●プロになる過程 守・破・離
本当にプロになりたいならば「師を求めよ」
●成長実感を持ち続ける
成長実感を大きく左右するのは職場環境と仕事内容。
また、認められることと褒められること。
フリーターが問題になるのは、20代という最も成長する時に、あまり重要でない仕事をたいして期待されずにやって時間を過ごしてしまうこと。その後のキャリアが展望できなくなること。
成長実感が持てないタイミング、それは30代。理由は明白で、一人前になるから。
ここから先は、成長実感を担保するものは環境ではく、自分自身。
学習習慣が身についている人ほど多彩な学習に取り組み、そうでない人はどれもやらない「時間がない」は本当の理由ではない。何をどう学んでいいか分からないということ。