サービス・プロフェッショナル

読みました。

サービス・プロフェッショナル (ワークス人と組織選書)

サービス・プロフェッショナル (ワークス人と組織選書)

先日読んだ、日本型キャリアデザインの方法をベースにして、よりプロまでの道のりをイメージできる一冊。

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●プロフェッショナルとは
1.高い専門性を持ち、
2.その力量・仕事ぶりが他社から認められ、
3.本人自身も仕事への自覚や使命感、責任感を持っている者のこと


●熟達とは
誰にでも充分に練習すれば、ある程度の成果を挙げることができ、さらに深めていくことができる事柄
段階を適切に踏んでいくことで、誰でもある程度熟達していくことができる
ただ、段階を踏むには時間が必要。
国際的に熟達者になるには最低10年の時間が必要。

●熟達の4つ条件
1.熟達には領域がある
2.熟達には時間がかかる
3.熟達は一つひとつ、自分自身で課題を解決することの積み重ね
4.熟達は、本人の意欲が基本

●初級者と一人前の違い
いちいち教えを請わずとも仕事を一人で一通りできるか、否か。

●一人前と指導者の違い
他の人に自らの領域に関わる知識を形式知化して教えていくことができるかどうか。
教えるということは、相手が分かるということとセットになっている。
もう一つ指導者として大切なことは、初級者が感じる「現場に立つ怖さ」を理解しながら厳しく指導してくところにある。

初級者の段階で現場を離れることは、技能の熟達の面で後れをとるようで怖い、
一人前の段階で現場を離れることは、勘が鈍ってしまうようで怖い、顧客を失ってしまうようで怖い、
指導者の段階で現場を離れることは、こわいどころか非常に刺激になる。まら指導者が現場にいない間、留守を預かる人たちが奮起するというよい副作用もある。

●現場を離れる
現場を離れるとは、サービスの実務を離れること。これまでの役割意識から離れる、時間的制約から離れる。そこから見えてくるのは「自分自身」。