日本の大問題が面白いほど解ける本
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日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)
- 作者: 高橋洋一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: 新書
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もっと自分の頭でしっかり考えられるようになりたい。
●公共事業
公共投資も企業の投資と同じで、基本的には投下するお金(コスト)とそれに見合った便益(ベネフィット)が得られるかどうかという問題。投下したお金より便益が大きければ、その事業は行う意味があると判断できる。
倫理的な側面からではなく、数値や世界標準で議論する。
投下した資本のうち、事業の撤退や縮小を行っても回収できない費用のことをサンク・コストという。
公共事業は国がやるものではなく、地域のことは地域でやる、これは今や世界標準。住民ニーズの多様化や環境重視の視点が大きく影響している。
●政権交代
政権交代とは、まさに予算の組み替えにほかならない。
いまや先進国では、産業政策というのはほどんど行われていない。当然のこと。政府が特定の産業に肩入れをすることは明らかな不公平。予算配分はあくまで公正中立にし、産業界のことは市場のメカニズムに任せる、というのが先進国の常識。
●円安円高
円安が良くて円高は悪いといった価値判断は持たない。円安にも円高にもプラスの面とマイナスの面がある。あるのはそれぞれの国の経済の体質や現状の問題で、普遍的な価値判断はありえない。
●BS
バランスシートの考え方はとても役に立つ。それを知っているかないなかで社会人になって雲泥の差がでる。
BSの右側を見れば、どこからお金がきたのかが分かる。左側を見れば、それをどのように使ったのかが分かる。
●社会保障制度
よくスウェーデンの例が引き合いに出されるが、この国の人口は1,000万人弱の規模。そもそも地方分権はテーマにならない。分権というのは、5,000万人以上になった場合にやらざるをえなくなるもの。