知的生活の方法

読みました。

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

なぜ読書をするのか、という問いから手にした渡部昇一さんの本です。
1976年の本ですが、内容はまったく古くないです。
読書を始めた数年前の頃は、身銭を切って本を買うという行為が信じられませんでした。
今は、身銭を切らずに読書をしようという行為が信じられません。
この価値観の違いに気づけたことが、ここ数年での一番の成果かもしれません。

●本を買う意味
・自分の周囲を、身銭を切った本で徐々に取り囲むように心がけてゆくことは、
 知的生活者の第一歩である。
・「あなたの蔵書を示せ、そうすればあなたの人物を当ててみせよう」
・「読んでよかった」と思える本にめぐり会うことはめったにない。
 ところが本は、読んでみないことにはその体験も味わえない。
 それに予知する勘を養うには、「読んでよかった」本を自分の周囲に置くこと、
 そして、時々それを読み返すこと。
・本とは不思議なもの。買えばよいものでもないが、買わなければまたダメなもの。
 しかし、本を買い続けることをしない人が、知的に活発な生活をしている例はない。
・知的生活とは、絶えず本を買い続ける生活。
・知的生活の重要は部分は本の置き場所の確保。

●仕事の仕方
・ある程度調べたら、ともかくはじめたほうがよい。
 思い切ってやり始める。
・仕事の机に座って、心を仕事に向けるという決心が、一番難しいこと。
・毎日一定の時間を仕事にささげること。

●知的生活
・知的生活は、毎日の生活の質のこと。
 毎日のライフスタイル。
 内省的気分に入る時間を持つ生活。
 毎日の生活を自分の流儀で充実していくこと。