突破の科学

読みました。

友人のツイートで「突破力のメカニズムは何か?」のような書き込みがあったので、ふと思い出して読み直した一冊です。
ブレイクスルー思考、いいですね。感性マーケティングやデザイン思考に近いところがありますが、そのプロセスや使用するツールが明快で、企画や商品コンセプトをつくる上で強力なツールになりそうです。本文で紹介されている「目的展開図」「システムマトリックス」はぜひ使いこなしたいです。

●ブレイクスルー思考とは
・最初に大量の情報を収集するな。
 視野を狭くし、柔軟な発想を妨げる。
・情報は、自らの方向性が定まったところで必要なものを収集すべき。
・まずはブレイクスルー思考に慣れる。
・7原則をフル活用して、テーマに対応する。
・万物をシステムと規定する。
 万物の構造を多層構造ととらえる。
・すべてのシステムを目的のレベルでとらえる。
・システム論とは、
 システムは、複数の要素があり、
 その要素の間に互いに関連性があり、
 目的、機能を持つもの。
・ブレイクスルー思考=感性アプローチではない。
・トータルアプローチ

●ブレイクスルー思考の7原則
1.ユニークの差 原則
2.目的展開 原則
3.先の先からみた“あるべき姿” 原則
4.システム 原則
5.目的“適”情報収集 原則
6.参画・巻き込み 原則
7.継続変革 原則

●疑惑ゲーム
デカルト思考
・分析と推論の積み重ねを重視する。
・何が問題なのかを定義し、
 それに関連した十分なデータを収集し、
 徹底的な分析を加える。
 個々の問題に対する解決策のアイデアを提案し、
 それを組み合わせ問題全体の解決策を決定する。
・一つのアイデアが提案されると、すぐさま評価と批判の対象になる。
・常に“疑うこと”をプレーヤーに求める。
・分類という“割り算”と、
 評価や批判という“引き算”のアプローチ。

●信用ゲーム
・プレーヤーは、すべての主張を肯定し信用する。
・データや情報が示す事実より、一人ひとりのイメージを大切にする。
・アイデアをどんどん増加させる“足し算”、
 各人の意欲と創造性を高め相乗効果を目指す“かけ算”によって、
 無数のアイデアを出し、そこから最良の解決策を獲得するアプローチ。