がんの練習帳
読みました。
- 作者: 中川恵一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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内容は、私のような初心者には目からウロコ、大変勉強になるものでした。
知ることで、無知から解放されることで、見えてくるものがたくさんあります。
●はじめに
・日本人の2人に1人が、がんになる現在。3人に1人が、がんで亡くなる。
・65歳以上の高齢者においては、2人に1人が、がんで亡くなる。
・日本は世界一のがん大国。
・がんをあなたの人生の設計図に織り込んでおくことが必須。
・がんになる前に、がんを知る「練習」が必要。
●がんとは何か
・人の体は60兆個の細胞からできている。
・毎日、8000億個の細胞が死んでいく。
・死んだ細胞分だけ、新しい細胞が細胞分裂で生まれる、細胞のコピーを作る。
・コピーの際にミスをする、突然変異。1日に数億回も起こる。
・ごくまれに、コピーミスから「スーパー細胞」が生まれる。
「死なない」細胞=がん細胞
・人の寿命が延びる、免疫力が低下する、結果、がん細胞発生の可能性が増える。
人が長生きしないと、がん細胞は育たない。
・簡単に言えば、がんは、細胞の老化。
・がん細胞は、猛烈に分裂を繰り返す、体の栄養分を取る、
末期の患者さんは、すでに代謝が悪く、免疫力も低下している。
痩せていく、胸とお腹に水がたまる。食事の代わりに大量の点滴のため。
・がんで死ぬ、ということは基本的に臓器の栄養不足、栄養失調ということ。
●クイズ ○か×か
・がん家系がある→×
・食べ物の焦げはがんのもと→×
・日焼けは皮膚がんのもと→×
・サプリメントはがん予防につながる→×
●がんにならないために
・生活習慣に気を配り、がん検診を適切に受診すること。
・生活習慣として、タバコを吸わないこと。
・タバコは、がんの最大の原因。
タバコを吸うことは、爆心地で被爆するのと同じ危険性。
・タバコを吸わなければ、お酒の量が増えても、リスクは高くならない。
・お酒で「顔が赤くなる」人は、がんになる危険が高くなる。
赤くなるということは、体内に発がん性物質が分解されずに残っていることを示す。
鍛えても、慣れただけで、治るわけではない。
・ただし、聖人君子のような生活をしても、がんを避けることはできない。
理由はなく、ただ不運な偶然が重なっただけのこと。
・がんは、6割が生活習慣病、4割が「運」が左右する。
・がんの早期発見は、がん検診のみ。
・1つのがん細胞が1cmになるのに15年かかる。
1cmのがん細胞が2cmになるのは1年もかからない。
●がんの種類
・がんは100種類以上ある
・前立腺がん 欧米型、増加傾向、男性や高齢者に多い、治りやすい、進行がおだやか
・乳ガン 欧米型、増加傾向、女性、
・膵臓がん 進行が速い、発見から1年で亡くなる、毎月受診でしか早期発見できない、生存率低い
・甲状腺がん 生存率高い、
・胃がん 感染型、減少傾向、半数以上が治る
・子宮頸がん 感染型、減少傾向
●がんの治療法
(完治できるもの)
1.手術
・胃がんに有効、未だに日本ではメジャーな治療法
2.放射線治療
・世界的な治療法、日本では医学物理士の不足、
・放射線を大量に被曝しても、皮膚の温度はあがらない、火傷にはならない。
(完治できないもの)
3.化学療法
以上