教える技術

読みました。

行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術

行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術

行動科学のすすめを説いてる石田淳さんの新刊。
教えることができて一人前とはよく言われますが、そのハードルの高さを実感。
知らず知らずのうちに、自分自身も望ましくない行動をとりがちになっているのではと再認識しました。
とてもためになる一冊でした。

●教えるとは何か
・相手から「望ましい行動」を引き出す行為。
・学び手にできていない行動を、できるようにすること。
・学び手の間違った行動を、正しい行動に変えること。
・部下の成長を望むなら、仕事の結果だけでなく、仕事ぶり(行動)を認めること。

●教える技術
離職率はコミュニケーション量に反比例する。
 部下と「いつ・何分くらい」会話したかを記録する。
 上司は「部下の話を聞くという行動」を増やすことが必須。
 定期的に、部下と行動記録をチェックする機会を設ける。
・部下の仕事をする動機、目標を把握する。
 仕事を通じてどのように成長したいかを把握する。
・教える内容を「知識」と「技術」に分ける。
 知識は聞かれたら答えられること、技術はやろうとすればできること。
・子どものおつかいと同じ。
 すべての行程、行動について分解して教えること。
 どれだけ細かいステップに分けられるか。
・部下の力量を把握する。
 どこまで知っていて、どこまでできるのか、の確認。
 まず、100点をとれるレベルを見つける。
・教えること、指示することは一度に3つまで。
・分かりました、をあてにしない。
・褒めるとは、人間性でも性格でもなく、その人の「行動」。
 
●MORSの法則、行動の4条件
・Measured 計測できる
・Observable 観察できる
・Reliable 信頼できる
・Spesific 明確化できる

●上司の間違った行動
・教えたにも関わらず成果が上がらないのは、部下が悪い。
 気持ちや性格に原因がある、と考える。
・優秀な部下の仕事を任せっぱなしにする。
 上司が仕事に関与しなくなると、部下のパフォーマンスは落ちる。
・部下に向かって「考えろ」ばかり言う。
 考えさせたいのであれは、何かしらの仕掛けや働きかけが必要。

●モチベーションとは
・やる気、ではない。
・動機づけ、自発性のこと。
 部下の行動がどうなっているか。

●上司、部下
・上司と部下=上下関係ではない、
・「チームをまとめ、指示を出す人」と「現場で働いて成果を上げる人」。

以上