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「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?

読みました。

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?

面白い本でした。特に、私も含めメーカーに勤めている人はみんな読んだほうがいいです、ためになります。
HCDでエスノグラフィという手法がありますが、それに近いニュアンスのものだと思いました。
製品のグローバル化とローカル化は永遠の課題ですが、それに対する一つの答えが示されているのではと思います。

●新市場を開拓するために一番大事なこと
・自分たちの製品、サービスが現地の人にどのように
 見られているかを客観的に分析すること。
・顧客志向を徹底すること。
・生活習慣や文化が異なる国々で事業を展開する時には、
 顧客志向は困難に直面する。
・日本での成功体験は通用しない。
・異文化市場に製品を売り込むには、
 その人の頭の中をのぞき見るぐらい観察する必要がある。
・異文化の人々に製品、サービスを受け入れてもらうには、
 ローカリゼーションが必要。
・言語の変更だけでは不十分。
 製品の機能やデザインなど根本的な部分で現地の事情に合わせる。
・地域や文化が違うとロジックが変わる。
 ユーザーの思考プロセスも異なる。

●お客さんの頭の中
・人は慣れないもの、表現のロジックが不明なものには、距離を持つ。
 ロジックに納得し、表現に慣れると、称賛し始める。

●思考プロセスを現地にフィットさせる
・この作業に深く関わるのがデザイン。
・デザインとは形や色だけではなく、
 モノを取り囲む状況における意味の表現のこと。
・あるコンテクストに沿って良い脚本が作れるか、
 モノづくりにおけるデザインの大切なポイント。

●脚本のミスマッチ
・残念な商品が世の中にはゴロゴロと転がっている。
・ケータイにおける動作ロジックより、白物家電の方が文化差が出る。
・新しいジャンルより、従来からある生活習慣に馴染んだ商品の方が、
 伝統的文化要素をより内包している。
・各国に生産メーカーがある商品の方が、文化色が強くなる。
・欧州では冷蔵庫は家電ではなく、冷えるキャビネット。
 インテリアの一部。「憧れ」が最重要視。
・欧州で洗濯機は機能品質と信頼性が重要視される。
 おばあちゃんの時代から洗濯機はミーレ。
・自動車も地元目線がキビシイ。米州、欧州では車のコンセプトが違う。
 欧州でもBMWシトロエンでは期待される乗り心地が異なる。
・海外で日本酒は売れない。
 海外で和食を作る人はいない、
 日本酒は和食でないと料理に合わない。

●成功例
・イケアは製品コンセプトにスウェーデンを置いていない。
 製品コンセプトは合理性。スウェーデン文化はトッピング程度。
・大量生産、機能性が強い製品であるなら、文化の香りはさじ加減に気を配る。
・醤油はうまくローカライズされ、ローカルに定着した調味料になった。

●マルちゃんがメキシコ文化になった訳
・日本人はラーメンに対して、麺に注目する。
 塩分を気にしてスープを残す。
・メキシコ人はラーメン=スープ。
 ほとんど残さず完食する。味も薄め。

●最初からグローバル市場向けの共通モデルをつくる
・マーケティング段階から国内と海外が連携して取り組む。
・世界において、何がユニバーサルで、何がローカルかを見極める。
・そのローカルが、いつ、どんなきっかけでユニバーサルに移行するか。
・国際化された部分が80〜85%、
 地域性に合わせた所が15〜20%、
 文字入力やSNSなどのコミュニケーションメディア部分。
・グローバルな存在になるほど、微妙な文化の差異をキャッチして、
 対応しなくてはならない。
 グローバル製品だからこそローカル文化をフォローする。

ローカリゼーションの必要性
・必ずしも必要ではない。
 まず市場のユーザーの視点に立つ。
 今まで目に入らなかったことがたくさん分かる。
 その上で、ローカライズを考える。
・相手から質の高いフィードバックを得るために、
 相手のミニマムの期待値をクリアすること。

●朝一のコンビニで女性に売れる商品
・日本人は、日焼け止めクリーム、乳液。
・フランス人は、香水。
・アメリカ人は、アイメイク。

以上