日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門
読みました。
日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
- 作者: 藤沢数希
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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メディアや周りに流されるのではなく、もっと自分で物事を考え、判断できる人間にならなくてはと強く思います。
●年金
・今の年金はネズミ講。負けの決まったギャンブル。
負ける人は決まっている、40歳以下の人、しかも大幅なボロ負けが確定している。
勝ち組とは、高齢者と官僚、金融機関。
●自由な競争市場
・資本や労働力などの国民の資源を、
国民全体をより豊かにするために最適配分、
実行してくれるスーパーコンピューター。
●格差
・市場原理が働かないから引き起こされている。
・日本の労働市場では同一労働同一賃金が実現できていない。
・正社員が法律で保護されているため、ダメ社員をクビにできない。
・そのしわ寄せが派遣社員、非正規労働者、採用減の学生に押しつけられる。
・日本では、忙しすぎて死にそうな正社員、
貧しくて死にそうな失業者に二分される。
●整理解雇の4要件
1.経営上の必要性がある
2.解雇を避けるために努力をした
3.人選が妥当である
4.従業員に十分に説明している
・おまけに出世を諦めて、会社が解雇できないことを大いに活用する
仕事をしない正社員が増える。
・解雇規制とは、新卒の学生に一番不利な仕組み。
●失業というプロセス
・失業も倒産も悪いことではない、新しい産業が生まれ、
人々が豊かになっていく過程で生じる必然。
・これがないと社会の既得権益が作られ、政治と結びつき、経済の成長を阻む。
・ばらまきとは、古い生産性の低い既得権益層を温存して、
新しい高成長分野の芽をつみ取ること。
・既得権益層が発展を妨げる要因。
●真のグローバル化
・ヒト、モノ、カネが完全にグローバル化する世界。
・経済的な国境がなくなること。
・一物一価の法則、同一労働同一賃金。
・グローバリゼーションの流れにうまく乗って生き抜くしか道はない。
・世界から孤立することは自殺行為。
・最貧国が貧しいままなのは、行政や司法が腐敗しているから。
・市場経済とは、しっかりとした法治国家でないと機能しない。
・社長の仕事は、マーケケットを冷静に読み、儲かるビジネスモデルを構築すること。
・企業が従業員にビジョンを示す最高の方法は、報酬と人事。
ビジョンを実現できる従業員に高い報酬を払い、高い地位を与えること。
●日本がとるべき政策
・成長戦略がないのが一番の成長戦略。
・税制を抜本改革してがんばる人に報いる。
・税金は消費税(付加価値税)を中心にする。
・所得税も法人税もフラット10%。
・年金は精算して一度廃止する。
・解雇自由化で労働市場を効率的にする。
・日本には株主資本主義こそが必要。
・関税ゼロ、農業補助金ゼロ、農業の完全自由化。
・道州制にして、日本にシンガポールをたくさん作る。
・教育バウチャー制度の導入で学校に競争原理を導入する。
・移民政策は大学と企業の2つの入口を要にする。
・自由市場経済を尊重する小さな政府。