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裏方ほどおいしい仕事はない!

読みました。

裏方ほどおいしい仕事はない!

裏方ほどおいしい仕事はない!

野村恭彦さんの著書。先日の「フューチャーセンターをつくろう」を読んで、ずいぶんとこの本からの引用があったので気になって読んだ一冊。
裏方や事務局のスキル/ノウハウが詰まっているのかと期待させる題名ですが、中身はまったく違いました(苦笑)
スキル関係はほんの1割程度と拍子抜けしますが、その代わり企業のあるべき組織論、人材論が硬派に書かれています。
社畜と化してしまった私にとっては(爆)、青臭く、理想論に思えてしまいましたが、大切な示唆にあふれる内容だと思います。

●事務局力とは
・裏方から会社のあらゆる人を動かす能力
・組織横断活動などの企画/運営を行う目的先行、期間限定の機関。
・参加メンバーの日程調整、司会進行、議事録発行などの雑務全般を行う。
・準備係、連絡係、雑用係
・事務局が戦略的に動けば、組織を巧みに動かすことができる。

●悪い事務局
・管理的事務局
・上ばかり見て仕事をする、志がない
・役員から言われたことをこなし、役員を喜ばせるデータを集めることが目的
・結果、価値を生まずに仕事を増やす
・調整、報告業務に明け暮れる
・自分たちが会社を動かしているという錯覚を持つ

●良い事務局
・戦略的事務局
・自分たちの想いを持つ
・それを伝播させ、組織全体を熱くし、やる気のある集団に変えていく
・権限に頼らず、雪かき仕事を続けてきた人たちのみでつくられる
・リーダーが方針を決めるのではなく、リーダーは正しい価値観とプロセスを守ること。
・全員が参加し、全員で成果を作り出す。
・何度も何度もチームトークをさせる。

●事務局力で会社を動かす4ステップ
1.雪かき仕事をさがす
2.周りを助ける
3.人脈が広がる
4.提案が通る
・上記を、グループレベル、部門レベル、部門横断レベル、会社レベルに広げる

●事務局力を発揮する7つの仕掛け
(基本ツール
1.ケアするメール
2.アガペーモード
3.鍋奉行ホワイトボード
4.付箋ワークセッション
(応用ツール
5.内職プレゼンテーション
6.あこがれベンチマーキング
7.あとづけバイオグラフィー


●組織における不都合な真実
・組織には、個のモチベーションを「与えられた目標の達成」にのみ向かわせる負のスパイラルが存在する。まじめに業務に取り組むほどにひどくなる。
・自分の仕事しかしない人が最も生産性の高い人だと認識され、評価され、昇進している。
・人間を交換可能なパーツという立場に押し込める。
・あなたがいなくても組織が回る状態を作ることが、管理者の目的の一つ。
・会社はあなたの個性をつぶしにかかる。
・目標管理のメカニズムは軍隊方式の階層型、
 行動のメカニズムは競争原理。
・上からくる目標値がルールとなり、その中で最もパフォーマンスを発揮した個人が勝つ。
・チーム全体の勝利はあいまい、助け合いは激減する。
・人の関係性を破壊する最悪の組み合わせ。
・利己主義メカニズムによる経営

●90%の上司のパターン
1.仕事はできるが性格(コミュニケーション)が悪い
2.性格(コミュニケーション)はいいが仕事ができない
3.仕事もできない、性格(コミュニケーション)も悪い

●会社をダメにする上司と部下の関係
・構造的に相互依存の関係性包含されている。
・部下がいるから上司であり、上司がいるから部下。
・上司は部下を持つことが存在意義になり、部下の管理が仕事になる。
・部下は上司がいなければ仕事できなくて当然と言うことができる。
・あなたの不満は上司も感じている不満、同じ方向の矢印になっている。
・空気を読みすぎる、場を乱さない、分別がある、他人の期待に応えたいと思う。
・どんどんと狭い世界で同じ矢印に染まっていく。

●目指すべき生き方はプロデューサー
・管理職(同じ方向の矢印)の行動指針
 業績目標の達成に躍起
 残業をたくさんする
 上司の好きなタイプになる
 部門利益に貢献する
 無理な挑戦はしない
 報告、連絡、相談
 目に見える仕掛け

・プロデューサー(自分の価値観に従って生きる)の行動指針
 理想の実現に真剣
 社外の人と活発に会う
 他部門の上司層にメンターを持つ
 会社利益を考えて行動する
 挑戦して失敗してもめげない
 置石、水やり、待ち伏せ
 目に見えない仕掛け、仕掛けは目に見えないから価値がある

●これから求められる経営者人材
・自ら言い出して改革に取り組む人
・自分自身の価値観に従って青臭いことを言う人
・ウザったい人
・本気の人間を冷めた目で見るのは、本気でない人間だけ。

●雪かき仕事をする
・誰かがやらなくてはならない絶対必要な仕事だけれど、それをやっても達成感が得られるわけでもなく、賃金が払われることもなく、社会的敬意が向けられるわけでもない仕事。
・褒められなくとも、必要な仕事ならやる。
・誰も雪かき仕事をしないということは、みんながタコツボに入って暮らしているということ、本質的な仕事が手つかずで転がっていること。
・タコツボの中で必死で仕事をしている人の目標は、他部門の人がほんの少し手助けしてあげれば達成できるものが多い。
・タコツボ化している組織ほど、情報共有の場をつくることはたやすい

●仕事の意味とは
・誰もが意味のある仕事をしたい
・他人にほめられること、すごいと思われることが目的か?
・忙しいという人は、私は重要人物である、頑張っているので褒めてください、のアピール。
・褒めてほしい人の欲求はとどまるところを知らない。
・大企業の社員の言うこと。意味のある仕事をやらせてくれ、かっこいい仕事をやらせてくれ。
・一人で会社をやっているのなら、掃除も、営業も、契約書の作成も、経費処理も自分でする。

●入社(異動)してすぐにやること
・自分の仕事を必死でやるよりも、周囲の役に立つことやる
・言われてからやるのではなく、自然に、何気なく、美しく行う。
・雪かき仕事をどんどん拾う
・目立たない仕事をしている人ほど目立つ
・社外の仕事を積極的に取りに行くこと
・人の迷惑にならないところに雪を捨てること

●今日の一枚