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スローキャリア

読みました。

スローキャリア

スローキャリア

高橋俊介さんの著書。スローキャリアという言葉からゆるい印象をうけますが、実際はまったく違う意味合いです。
がむしゃらに上を目指して働く上昇志向型のアプローチではなく、自分の価値観を大切にしたあたらしい働き方のアプローチの紹介です。
これからの社会はこうした働き方の人が増えていくのでしょうか。

●スローキャリアとは
・従来の強い上昇志向のキャリアではなく、
 自身が上昇志向は強くなくても仕事やキャリアには前向きにとらえる考え方
・かつての日本は、親の職業を引き継ぐのが普通、職業が財産だった
・戦後は、安定した雇用が財産に
・今は、キャリアが財産
・自らの動機にドライブされて、やりがいを感じながら働くことができない人生は不幸
・ビジネスリーダーでもなく、エリートでも成り上がりでもない、フリーターでない、
 スローキャリアという骨太な生き方を社会は提示すべき
・スローキャリアには、自分らしさへのこだわりがポリシーとして必要
・好き勝手に生きることではない
・思考と行動においてバランスをとること

●キャリアには目標はいらない
・世の中の変革のスピードが速い、経営の将来予測ができない
・企業の人事ですから、3年先の自社の人材ポートフォリオが読めない
・目標を持つなら仕事の中で持つべき、3ヶ月、6ヶ月、1年という短い単位で
・自分が本当にやりたいことは、カウンセリングの15分で答えて分かるものではない、
 試行錯誤しながら徐々に自分らしさの本質に近づく

●夢とは
・必ずしも実現しなければならないものではない
・夢が破れたら、その夢はそこで卒業する、次の夢を見る
・その繰り返しの中で、社会を見る目が養われ、本当の夢にたどり着くことができる

●自分に向いている仕事
・表面的に好きなことができるというレベルではない
・結婚と同じ、好きな異性のタイプと、幸せな結婚生活を送るパートナーのタイプは、
 必ずしも一致しない。
・好きとは単なる好みの問題、結婚は具体的な日常生活
・就職も日常生活

●過去の経験にこだわらない
・同じスキルや経験にこだわることは、危険
・未来を切り開けるかという点で、職業を選ぶべき
・新しいことにチャレンジすること
・あえて縁のない業界の会社を選んでみる
・常に新しいことをに挑戦していれば、キャリアの幅も広がり、
 特定スキルの陳腐化を恐れる必要がない
・高齢者が新しいことに適応できないのは、年齢で頭が固くなるのではなく、
 職務転換を受け入れようという行動/思考特性がなくなっているから

●リーダーシップとは
・人を動かす能力ではなく、仕事を思いつく能力
・仕事をつくるのが仕事
・WHAT構築能力
・知識やスキルはインプットで身に着ける
・行動/思考特性はアウトプットすることで強化される

●成果に結びつく4つの能力
1.スキル(必要条件) 専門性や職務上の経験、資格、技術、技能、語学力 いつでも習得可能
2.頭の良さ(必要条件) IQ的なもの
3.行動特性/思考特性(十分条件
4.動機(十分条件

●動機
・動機とは変わりにくいもの
・動機が強ければよ強いほど、それがネガティブサイドにいくと大きな問題になる、
 ダースベーダー化現象

●価値観
・何かのキッカケや経験によって変わる可能性がある

スローライフ キャリアをつくる10の行動特性
(主体的なジョブデザイン行動)
1.自分の価値観やポリシーを持って仕事に取り組む
2.社会変化、ビジネス動向について、自分なりの見解を持つ
3.部署/チームを超えて、周囲の人を巻き込みながら仕事をする
4.仕事の進め方や企画を立てる際、これまでの延長戦上のやり方ではなく、
 常に自分なりの発想で取り組んでいる
5.自分の満足度を高めるように仕事のやり方を工夫している
(ネットワーク行動)
6.新しいネットワークづくりに常に取り組んでいる
7.自分のネットワークを構成する個々人が、どんなニーズを持っているかを把握し、
 それに応えようとしている
8.自分の問題意識や考えを、社内外のキーパーソンに共有してもらうようにしている
(スキル開発行動)
9.今後どのようなスキルを開発するか、具体的なアクションプランを持つ
10.スキル/能力開発のための自己投資をしている

●転職とは
・転職は離婚と似ている
・どちらも双方の努力によって避けられるのなら避けたほうがいい
・キャリアチェンジ転職のすすめ
・思い切って他業界/他業種へと転職を図ること
・過去の経験を活かせるものを無理に探さない
・インスピレーションを大事にする

スペシャリストよりもプロフェッショナルを目指す
・専門性や資格で仕事をするスペシャリスト、その働き方の範囲は広くない
・一回専門性を持てば、会社間を渡り歩くことができるが、現在は減りつつある
スペシャリストは、会社の利益に貢献しない、人件費がかさむのがその理由