新版 プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門

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新版 プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門

新版 プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門

前回に続き、広兼修さんの著書。
個人的には広兼さんの著書が初心者のPMBOKについて一番分かりやすく書かれていると思います。
前回はマンガでさらっと読んだだけですが、この本は各ステップの詳しい内容について学ぶことができます。
図解も豊富で視覚的にも理解しやすくなっています。
ますますPMBOKについてますます興味がわいてきました。

PMBOKとは
・Project Management Body of Knowledge
・プロジェクトマネジメントの知識を体系化したもの

●プロジェクトの成功、失敗
・プロジェクトに課せられた条件のバランスをとり、決められたプロジェクトの目標が達成されたかどうかで、きまる。

●プロジェクトマネージャーの役割と権限
・プロジェクト型
 PMの権限は大きく、資源の調達や予算内での決済が認められている
・機能型
 PMの権限は小さく、ないに等しいもの
マトリックス
 プロジェクトと機能型を複合させたもの、制限はあるが、ある程度の権限あり

●プロジェクトとプログラム
・プロジェクトは、独自のプロダクト/サービスの成果物を作ることを目標とする
・プログラムは、複数の関連するプロジェクトや作業などを含む全体的な活動

●スコープ
1. 成果物スコープ:プロジェクトの成果物に求める機能や特性
2. プロジェクトの成果物を作成するために必要な作業

WBS
・Work Breakdown Structure
・プロジェクトで作成すべき成果物や必要な作業を、マネジメントしやすいよう細かく分解して記述したもの
・どの程度詳細化するかは、プロジェクトの規模や複雑さを考慮し、プロジェクトマネージャーが決める
・通常1人が2週間程度で作業できる内容まで詳細化する

●プロジェクトの制約条件
・プロジェクトの作業に制限を与える事項
・予算やスケジュール、作業場所外部調達の制限など

●プロジェクトの前提条件
・確証なく確実と考えた事項
・想定利用者数、テータ量、PC仕様、ソフトウェアなど

●所要期間見積方法
・類推見積
 過去の類似プロジェクトで発生したコストを参考に見積る方法
・係数見積
 過去のプロジェクトをもとに、コストとそれに影響を及ぼす変数との関係
・三点見積り

●コスト見積方法
・類推見積
・係数見積
ボトムアップ見積

●スケジュールの見直し
・クリティカル・パス法
・資源平準化
(時間短縮)
・クラッシング
・ファスト・トラッキング

ステークホルダーへのヒアリング
ステークホルダー全員がプロジェクトマネージャーの味方とは限らないことを頭に入れる
・ひたすら各ステークホルダーの意見を反論せず聞くこと
・協力的でなくても気落ちしない、立場が違えば考えは違う
ステークホルダーへの効率的な情報伝達には、コミュニケーションチャネル(会議の最多回数)を意識した検討が必要。
・コミュニケーションチャネルは、一般的にステークホルダー数をnとすると、n(n-1)/2 で算出できる。
・5人のステークホルダーの場合、最多で10回の会議、
 100人のステークホルダーの場合、最多で4950回の会議が必要
・情報伝達の回数がおくなるほど伝達ミスが多くなる
・正式な情報を伝えるためのコミュニケーションチャネルを定義する
・10人からなるチームを10チーム作り、最初にチームリーダー10人に伝え、各リーダーがチームに戻り情報を伝える

●新システム稼働後のクレーム
・ユーザーからのクレームすべてを真に受けて落ち込む必要はない。
ユーザーの反応に一喜一憂するのではなく、バグが収支しているのか、ユーザーからのクレームにきちんと対応できるかなど、メンバーに対する管理を確実に行う

●今日の一枚