採用基準

読みました。

採用基準

採用基準

マッキンゼー コンサルタント 伊賀泰代さんの著書。スゴ本です!間違いなく買うべき一冊かと。
もっと早くこの本に出会っていれば人生変わっちゃうかもです。
書かれているのはのリーダーシップの重要性について。リーダーシップは全ての人に身につけるべきスキルであるとのこと。
バリューを出す、ポジションをとる、何か一つでも実践していきたい。

●グローバルビジネスの前線で求められるのはリーダーシップ
・日本では、リーダーシップの資質が正しく理解されていない
・リーダーシップの資質やスキルを身につけることで、世の中は変わる
・リーダーシップを身につければ、個人の働き方やキャリア形成、人生は変わる

マッキンゼーの採用基準
1. リーダーシップがあること
2. 地頭がいいこと
3. 英語ができること
・世界全体で同じ採用基準、人事制度
・入社後は、同じ仕組みで評価され、同じ研修を受け、共同チームを組む
・国籍は関係ない、単に優秀な人を求めている

マッキンゼーの求める人材
・バランスのとれた平均点の高い優等生ではなく、何かの点において突出して高い能力を持った人
・スパイク型人材。難局においてリーダーシップを発揮する際に、とても有利になる
・将来、グローバルリーダーとして活躍できる人

●ケース面接で見るポイント
・考える意欲があるか、考える体力があるか
・どんな考え方をする人か
・その人がどのようなタイプの思考プロセスを持つ人なのか
・毎日何時間も考えることが楽しくて楽しくて仕方がない人でないと、仕事に就くのは不可能
・半端でないレベルまで考え尽くすことができる人か

●応募者が面接で見極めるべきこと
・この仕事は本当に自分がやりたい仕事なのか
・自分に適正のある仕事だろうか
・ここは自分にとっての正しい場所なのか

マッキンゼーの流儀
コンサルタントは常に世間の常識を鵜呑みにしない
・自分でゼロから考える
・他者の、世間の、一般的な考えではなく、自分のオリジナルの考えを突き詰めること
・全員がリーダーシップを発揮して問題解決を進める

コンサルティング業務とは
1. 経営課題の相談を受ける
2. 問題の解決方法を見つける
3. 問題を解決する
・経営者が経営上の課題を誰にでも打ち明けたりはしない
・深い信頼関係が成り立っていることが不可欠
・そこに必要な資質は、自社のみにコミットメントしてくれているという信頼感、個人として弱みを見せてもよいと思う包容力、最終的に結果を出してくれると信じられるリーダーシップ
・高い緊張感の中で何時間も議論を続け、体力を消耗する飛行機移動を繰り返し、十分な睡眠時間を確保することもままならない中で、それでも明晰な思考や判断が可能になるだけの体力が必要

●問題解決リリーダーシップ
コンサルタントにとって最も重要なスキルは、問題解決スキルではなく、問題解決リーダーシップ
・クライアント企業の既存のやり方を変えるには、強力なリーダーシップが必要
・どんな場合でも、他者を巻き込んで現状を変えていこうと思えば、必ずリーダーシップが必要
・世の中には、「どうすればいいのか、みんながわかっているが、誰もやろうとしないために、解決できないまま放置されている問題」があふれている

●失敗する組織
・一人だけがリーダー、他はフォロワー
・リーダーの後を素直についていくフォロワーとなる
・チーム全体を率いることは自分の役割ではない
・個人として、できるだけ高い価値を生み出すことに専念する
・リーダーが孤立し、一人疲弊する

●リーダーがなすべき4つのタスク
1. 目標を掲げる
2. 先頭を走る
3. 決める
4. 伝える

●リーダーシップの基本動作
1. バリューを出す(価値を生む、成果を出す)
2. ポジションをとる(あなたの意見は何か、結論を出す)
3. 自分の仕事のリーダーは自分(舞台監督である)
4. ホワイトボードの前に立つ(議論のリーダーシップをとる)

●自分のリーダーシップスタイルを見つける
・あなたは、どんなリーダーになりたいのか?あなたらしいリーダーシップスタイルとはどのようなものか?(コンセプト)
・あなたは、どのような分野において、どんなスタイルで組織を率いていくリーダーを目指すのか

マッキンゼーの人事評価
・「チームの成果はどのようなものか」+「あなた個人は、その成果にどう貢献したのか」
・集団や組織を動かさずに成果を上げられることはない
・自分一人で集中して取り組んだ方が高い成果が出る、は間違い。そんな人についていきたい人はいない
・必要なのは、一人で全てを変革できるカリスマリーダーではなく、あらゆる分野で働く名もない数多くのリーダー
・カリスマリーダーは、育てるものではなく、出現するもの

●企業としてリーダーシップを理解する
・企業は社員全員にリーダーシップ教育を行う体制を整える
・グローバル企業であれば中央集権的な意思決定ではなく、分散型意思決定システムで運営する
・でないと世界中の人たちのニーズをくみ上げ、それぞれから求められる製品/サービスをタイムリーに提供できない
・その巨大システムを運営するには、世界中に多数のリーダーが必要になる

●個人としてリーダーシップを理解する
・リーダーシップを発揮するには相当のエネルギーが必要
・リーダーシップを身につけることで、自分自身のキャリア、生き方が変わる
・リーダーシップを身につけることで、自分が気になっていた問題が解決できる
・自分で解決できる問題の範囲や規模はどんどん拡大する、成長の実感が得られる
・自分の仕事やライフスタイル、生き方のポリシーを、既存の組織や団体の器に合わせるのではなく、自分自身が実現したいと考える世界をそのままストレートに追求できるようになる
・リーダーシップを発揮することは、自動車のハンドルを握ることと同じ
・自分自身が人生のコントロールを握ることができる

●今日の一枚