超!部下マネジメント術

読みました。

超!部下マネジメント術-1/3の時間と労力で人が育つ!インストラクショナルデザイン-

超!部下マネジメント術-1/3の時間と労力で人が育つ!インストラクショナルデザイン-

4年前にも読んだ本ですが再読。行動科学マネジメントで有名な石田淳さんの著書。
インストラクションデザインといってますが、行動科学マネジメントと同義でしょうか。
人に何かを教える際に「知識」と「技術」を分けるというくだりには、なるほど〜、と思いました。


●部下育成の課題
・部下が仕事できない、育たないのは、教え手(リーダー)の側に責任がある
・問題は「教え方がよく分かっていない」
・新入社員=自分と同じようにヤル気もスキルもある、という勘違い

●インストラクション(指導)とは
・誰かに何かを教えて、望ましい行動へ導くこと
・学びを支援するために様々な活動の集合体

インストラクショナルデザインとは
・部下を育成するためには、そのための「教え方」を学ぶ必要がある
・教育効果を高める方法論がインタラクショナルデザイン
・部下に必要な知識、技能を教え、それを日常の業務の中で継続、実行させるための指導設計をつくること
・部下を育成するための明確な設計図をつくる
・その設計図にそって指導を行えば、育成の効果、効率が格段に高まる
・育成設計は一度作っておくと、どの部下に対しても使える

●部下育成の2原則
1. 部下は常に正しいが大原則
2. すべてのインストラクション(指導)は、言葉やビジュアルで表現した具体的な行動に落とし込む

●インストラクション3分類
1. 知識
2. 技術
3. 実践、継続

●ADDIE モデル
・Analyze 分析
・Design 設計
・Develop 開発
・Implement 実施
・Evaluate 評価

●教え手と学び手の情報格差
・「ちゃんと勉強しないと高校に入れないわよ」
・親→経験あり、息子→経験なし
・息子は自分自身の現状と高校受験合格という目標の間にあるギャップが分からない

●自動車教習所
・定められた課程をすべて修了すれば、誰でも運転技術を身につけることができる
・「どのような内容を、どの順序で教え、どのくらいの回数トレーニングすれば、必要な運転技術を身につけることができる」という明確な仕組みが用意されている

●設計図づくりのプロセス
1. インストラクション(指導)のゴールを設定
2. できる人の行動をとことん分析する
3. 事前テストをつくる
4. インストラクション(指導)する範囲を決める
5. 事後テストをつくる

●ガニェの9教授事象
1. 学習者の注意を喚起する
2. 学習者の目標を知らせる
3. 前提条件を思い出させる
4. 新しい事項を提示する
5. 学習の指針を与える
6. 練習の機会をつくる
7. フィードバックを与える
8. 学習の成果を評価する
9. 保持と転移を高める

●よりよい指導のための4つのポイント
1. 意味のある行動をさせる
2. 望ましい行動はすぐに強化する
3. 考える時間を与える
4. 理解を確認する声がけ

●今日の一枚