意志力革命

読みました。

意志力革命 目的達成への行動プログラム (Harvard business school press)

意志力革命 目的達成への行動プログラム (Harvard business school press)

2005年発刊の本です、翻訳本なので少々読みづらいです。
いかにビジネス目標を達成する行動ができるか、リーダー、マネージャー、経営トップは何をすべきかについて書かれています。

●挫折、断念
・過去を振り返る。現状を大幅に変えるようなプロジェクトといった、会社にとって何か価値のあることをするチャンスを見つけたものの、何らかの理由でそのチャンスを追い求めることはしなかった経験はなかったか。
・忙しかったのか、大きな障害にぶつかって断念したのか。

●マネージャーの仕事の問題
・自身を内省する余地がほとんどない
・不毛の忙しさ、決まったルーチン、表面的で意味のない行動、優先順位づけがあいまいな仕事がマネージャーの能力を奪い取る
・目的行動を伴う行動をとって成功するマネージャーと、失敗するマネージャーがいるのはなぜか
・リーダーは自ら手を汚して実際に行動する人でなければならない

●マネージャーの4つのタイプ
・一生懸命タイプ The Frenzied
・先延ばしタイプ The Procrastinators
・超然タイプ The Detached
・目的意識タイプ The Purposeful

●マネージャーに意志の力を発揮させる3つの条件
1. 行動するにあたって十分な自由が与えられること
2. その行動をサポートする組織プロセスがあること
3. その行動を賞賛すること

●目的意識を伴う行動をとる人の2つの特徴
1. エネルギー
2. 集中

●エネルギーを引き出すには
・自分の目標を見つける
・目標を明確に定義する
・目標達成のための自分の能力に対する自信を深める
・否定的な思考を取り除き、前向きな考え方や感情を育てる

●集中するには
・頭の中に自分の意図を描く
・個人的なコミットメントをする
・問題の所在を整理する

●モチベーションと意志力の違い
・モチベーションは、外部からの刺激、報酬が得られるという期待が誘因。環境変化や内面の嗜好変化に影響されやすく、不安定なもの
・意志力は、決定的な一歩を踏み出すこと。ある特定の意図に対して個人的な深い愛情を感じることでしか生まれないコミットメント
・直面するチャレンジが困難かどうか
・やり慣れた容易な仕事に人の意志力はいらない
・野心的な目標、長期的なプロジェクト、大きな不確実性、猛反対

●目的意識が持てない3つの罠
1. 圧倒される要求
2. 耐えられない制約
3. 模索しない選択肢
 
●アクションバイアス 経営トップからリーダーのための6つの戦略
1. マネージャーが自分の意図を頭の中にイメージして描く手助けをする
2. マネージャーに障害を覚悟させる
3. マネージャーに自分の相反する感情と対峙させる
4. 選択が可能な風土を創り出す
5. 自己規制システムを築く
6. 海へ漕ぎ出したいという願望を創り出す

●今日の一枚