プロフェッショナル原論

読みました。

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)

波頭亮さんの著書。「プロフェッショナルとは」について書かれた一冊、シビれます。自分が思い描いていたプロフェッショナル像は、かなり甘かったです。"Client Interest First" "Output Oriented" "Quality Conscious" "Value Base" "Sense of Ownership" この4つのキーワードは常に自分に問い続けたいですね。

●プロフェッショナルとは
・プロフェッショナルと一般サラリーマンとの大きな違いは、身につけている知識や技術レベルの高さよりも、厳しさに耐えて仕事を完遂する精神力の高さにある
・プロフェッショナルとは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項をかなえるインディペンデントな職業

●プロフェッショナル 3つの要件
1. 高度な職能の保有
2. 特定のクライアントの問題解決
3. インディペンデントな立場

●プロフェッショナルの魅力
1. 自らの意志で仕事を選べる自由
2. 組織に属さなくとも仕事ができる安心
3. 自尊の念
4. 社会からの敬意

●プロフェッショナルとしての規範と価値基準
1. Client Interest First 顧客利益第一
・クライアントの利益に貢献すること自体が目的

2. Output Oriented 成果指向
・必ず結果を出す
・問題解決指向
・結果だけで評価

3. Quality Conscious 品質追求
・本気で最高を目指す
・より品質の高いアウトプットを目指す
・考え得る最高の水準、世界一の水準

4. Value Base 価値主義
・バリューを追求するために、コストは問わない
・バリューとは、顧客の利益を実現するためのアウトプットの有効性、質の高さ
・コストとは、手間と費用
・反対にサラリーマンは、コストベースが仕事の基本スタンス
・どんな仕事に時間を使うか、どんなコストを削るか

5. Sense of Ownership 全権意識
・自分の仕事に関しては全て権限を持ち、全ての責任を負っている
・実質的には、他人に頼らず、一人で悩み、自らの判断と自らの能力を信じて成果を出す

●プロフェッショナルのルール
1. 営業のルール
・自ら営業はしない
・依頼された内容に対して、自分がクライアントを十分満足させられる成果を出せると確信が持てる場合のみ、案件を引き受ける

2. 報酬のルール
・Per Diem パーディアム方式(日当)
・プロフェッショナルの命、自分の技量と格付を示すもの
・当人が一日働くことによって生み出すことができる価値
・一切、値引きはしない
・依頼を受けた案件が、締切を超過した場合、追加フィーは請求しない。自己責任
・成功報酬の禁止
・成功報酬型のフィー契約は、商業主義的かつ、無責任な報酬方式

●プロフェッショナルの4つの行動特性
1. ProActive 超行動的
2. Challenging 意欲的
3. Independent 個人主義
4. Logical 論理的

●今日の一枚