ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる
読みました。
- 作者: 木村健太郎,磯部光毅
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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広告業界で活躍されているお二人(木村健太郎氏、磯部光毅氏)による著書。「街」と「森」の思考法という2つアプローチが、この本のコンセプトでしょうか。さすがにこの業界の人ならではの文体で、とても分かりやすく読みやすいです。ただ、逆にサラリと読めちゃって、奥深い内容なのにもったいないような…
●「今」という時代
・何を作ったらいいか分からないけど、難しい問題を解決してほしいという要求が増加
・必勝パターンが通用しない時代
・これまでの戦略とクリエイティブという定型的な分業フレームワークが成り立たない時代
●ブレイクスルーとは
・ブレイクスルーとは「行為」と「結果」の2つからなる一連の現象
・壁を突破する創造的な思考という行為
・その結果、見事な課題の解決という結果
・解決前は絶対に難しいと思えるけれど、解決後はいとも簡単に思えるもの
●思考のブレイクスルー
・まずスルーのイメージが先にある、方向性、ゴールイメージ
・理屈だけでなく、アウトプット、現場、感性からのアイデアも必要
・「ひらめき」は自分の頭の中で、これまでの知識や情報のつながり(ロジック)から生まれるもの
●街の思考と森の思考
・街の思考:論理的、サイエンス、安全、考える、理屈、意識
・森の思考:直感的、アート、リスク、思いつき、感じるまま、無意識
●ブレイクスルースパイラル
1.「未来図」を実現するために突破口を発見する
2.「突破口」を具体化して、具体案を作る
3.「具体案」を検証することで、未来図が実現できるかの判断がつく
●ダメな例
・あわよくばプランニング
目指すべき目標イメージ、未来図にリアリティがないプラン
●8つの思考ロジック
1. 三段論法
2. つみあげ
3. 連想「といえば」
4. 組み合わせ
5. 類比(アナロジー)
6. 仮説(アダプション)
7. 仮想「もしも」
8. 逆転「逆に」
●アイデア会議 3つのスタイル
1. みなでアイデアを持ち寄り、選ぶスタイル(クリエイティブ系)
2. 誰か一人のアイデアをたたくスタイル(ストラテジー系)
3. アイデアを重ねるスタイル(オススメ)
・参加メンバー全員がアイデアを持ち寄る、他人のアイデアに便乗してアイデアを重ねていく
・重ねられるアイデアは筋のいいアイデア
・メンバー全員の役割を固定しないこと
・一緒になって気づきや発見を上塗りしていく動き、共同脳を作り上げる