残酷な20年後の世界を見据えて働くということ
とってもショッキングなタイトルの本です。
内容的には自身のキャリアを見つめ直す一冊でしょうか。
前半の著者の金融業界で積まれたキャリアからの視点が大変面白かったです。
勝ち組企業の見分け方1 公表データを調べる
- パイが大きくなる企業を見抜くこと(パイ=売上高、営業利益)
(沿革/経営者)
- 労使関係は良好か
- 幹部社員が能力を発揮できる環境か
- 幹部社員は優秀な人材が多いか
- 経営者は問題発生時に積極的に説明しているか
- 経営者は誠実であるか
(業界事情/競合相手分析)
- その企業は十分な潜在力を持っているか。数年間にわたって売上を大きく伸ばす製品/サービスがあるか
- 競合他社に優る業界で通用する特徴があるか
(生産/販売)
- 業績を牽引する製品/サービスの次に向けた一手を打っているか
- 研究開発が成果を上げているか
- 強い販売網/営業体制があるか
- 労使関係は良好か
(収支/財政)
- 利益率が高いか
- 利益率の上昇/維持に対する取り組みができているか
- コスト分析や財務分析を重要視しているか
- 短期的および長期的な収益見通しを立てているか
- 既存株主の利益を損なうような増資が行われてしまうおそれはないか
(収支予想)
- 総合的な結論
勝ち組企業の見分け方2
- 「スカルバットを入手しろ」
- 多くの人に聞いて回る
- 投資先の社員、元社員、顧客、納入先、競合相手
■優秀な人材を採る
- 入社試験を科す
- 20年後の社会と仕事の変化を考えさせる、自分なりの解を出させる
自身のキャリアを考える
- その転職が上り坂になるのか、下り坂になるのか
- ハッキリしない時は転職しない
- 迷った時は難しい道を選ぶ
- 世の中には完璧な職場は存在しない
- 誰もが人間関係に苦労し、上司の理不尽な要求に耐えて仕事をする
- 常に自分の能力、市場価値を高めるように努める
現在の仕事のチェックリスト
- 今後10年、負け戦を強いられることはないか。20年先、会社は存立しているか
- 自分の能力は上がっていくだろうか。スキル、専門性は身に付くか。自分の市場価値が下がらないか
- 60歳になって「幸せだった」と満足できるか
決断をするということ
- 決断を先送りするとは、今は決めない、という重大な決断を下していること
- 後になって決断すればするほど、選択肢は少なくなる
- 客観的、科学的に決断することを心がける
キャリア向上の4つのチェックリスト
- この経験は自分自身を成長させるのに役立つか
- 自分のやっていることは意味のあることか
- このハードワークはいつまで続くか、予想がつくか
- きちんとした年収なり将来の約束で処遇されているか