内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

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内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

若者はなぜ3年で辞めるのか」の著者、城繁幸さんのデビュー作。サラリーマンであれば必読の一冊。成果主義、恐るべし。

査定でチェックするのは、残業時間と年次休暇と勤怠の数字だけ。それを見て、適当に査定を下す。
各期ごとの評価は、賞与だけでなく、昇給や昇進にも反映される。
できる社員、スーパーパフォーマーはいったい何人いるだろう。10人に1人程度だろう。残りの普通のパフォーマーはどうするのだろうか?
上司、管理職は、年俸制であり、時間外手当はつかない。管理職から見れば、たとえ同じ時間の残業をしても、部下は残業代を稼いでいるとしか見えない。
所属部署によっては、いくら頑張ってもAがもらえない。「踏み台」にされている部署。新人が3年連続配属されていない部なら要注意。
年俸が1,000万円を超える名誉職が社員の3割近くもいる。
「なぜ、あなたは働くのか」 それは未来のため。
45歳以上の社員は必要ない。彼らは普通に残業すれば、若手の課長以上の月収を簡単に稼ぐ。時間外手当が、年功による基本給をベースにしているから。時給5,000円になる。