京の大工棟梁と七人の職人衆
読みました。
- 作者: 笠井一子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
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京都の建築の職人さんたちのその真摯な仕事への姿勢、生き様を知ることができる素敵な内容でした。
新しく弟子をとるときは、まず人を見る。そのためには、掃除をさせるとよく分かる。隅まできちっと掃除をする者はまず伸びる。
コンクリートは体に悪い。全然、空気が動かない。体のためには寝ているときでも、空気が動いていないとだめ。
道具は肝腎。その人の道具を見たら、どの程度の腕かだいたい分かる。
音でも分かる。その音を聞いただけで、どういう仕事をしているのかも、仕事のよしあしも。
人の建築をたくさん見る。いいものだけでなく、安いものも悪いものも。
いい建築は見ないでも分かる、しかし悪い建築は見ないと分からない。
悪いなりに苦労しているから、一番勉強になる。悪いのはどこが悪いのか、なんで悪いのかを勉強する。人の仕事を見ることで、自分を見る。