京の大工棟梁と七人の職人衆

読みました。

京の大工棟梁と七人の職人衆

京の大工棟梁と七人の職人衆

先日、本を紹介していただいたKobayashiさんからこれもいいよ、と教えていただいた一冊。
京都の建築の職人さんたちのその真摯な仕事への姿勢、生き様を知ることができる素敵な内容でした。

新しく弟子をとるときは、まず人を見る。そのためには、掃除をさせるとよく分かる。隅まできちっと掃除をする者はまず伸びる。

コンクリートは体に悪い。全然、空気が動かない。体のためには寝ているときでも、空気が動いていないとだめ。

道具は肝腎。その人の道具を見たら、どの程度の腕かだいたい分かる。
音でも分かる。その音を聞いただけで、どういう仕事をしているのかも、仕事のよしあしも。

人の建築をたくさん見る。いいものだけでなく、安いものも悪いものも。
いい建築は見ないでも分かる、しかし悪い建築は見ないと分からない。
悪いなりに苦労しているから、一番勉強になる。悪いのはどこが悪いのか、なんで悪いのかを勉強する。人の仕事を見ることで、自分を見る。