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スーパースタッフ―ドキュメント N-PAC Workshop (Vol.1)

読みました。

スーパースタッフ―ドキュメントN-PAC Workshop (Vol.1)

スーパースタッフ―ドキュメントN-PAC Workshop (Vol.1)

10日の浅野先生のツイートに激しく共感してしまい、Kobayashiさんのブログからその原書を知り、読みたくなって購入した、といういきさつです。

ツイートより。
@314satoshi タイムリー過ぎる。w そのスタッフがいなければ幕が開かないという重要なポジションにつく人は、病気にかからない、かかっても休まないということが第一の才能だ。 and 大切な日に休むヤツには、二度と仕事が来ない. RT @tQy http://d.hatena.ne.jp/Golden_Jackal/20101110/1289340191

この本は、舞台芸術の現場を支える人たち、スタッフ向けの教科書でしょうか。プロジェクトや作品において、きちんとしたスタッフの質と量をどう確保するか、養成するか。プロデューサーやディレクターの養成講座ではなく、スタッフの養成講座。その取り組みの一端を知ることができる一冊でした。

響く言葉がたくさんあり、この本へのキッカケをくださった浅野先生、Kobayashiさんに感謝です。

以下、本書より。
プロデューサー、ディレクターは養成できない。そこにはキャリアが必要。現場で10年、15年やった上でないとプロデューサー、ディレクターにはなれない。スタッフのキャリア、実践の中でディレクションとは何か、プロデュースとは何かを分かること。

ワークショップで見て欲しいのは、講師の人が今までの仕事をしてきた現場での姿勢。豊富な経験の中から一例として見せてもらうこと。ワークショップは共同でやること。互いのレベル、キャリアの差を分って一緒にやるということはどういうことかをまず考えること。そのスタンスを共有し、共同で身につけること。

そのスタッフがいなければ幕が開かないという重要なポジションにつく人は、病にかからない、かかっtも休まないということが第一の才能。

デザイン画は、細密で分かりやすれば良いというものではない。「もの作り」という作業は、表面の形だけ提示されたのでは進めない。コンセプトは何か、それがはっきりしていないと制作側はうまくやっていけない。コンセプトがデザイン画にきちんと描かれていること。

スタッフとして一生懸命に作業してくといつしか自分の創造のように思えて入れ込んでいく。いじり過ぎないよう、ちょうど良いところで共同でインスタレーションする。入れ込んでいたものを切り離し、客観視させる。個人作業が共同作業、客観作業に変わること。個人のもつクリエイティブ、想い、それを高めながら、しかしある場面に来れば、それを切ったり処理したりできる客観性を持たなければならない、それがスタッフの力。

作ることが好き、作業が好き、どこまでも工夫する。そんな感覚を持っていないとスタッフはつとまらない。どこまでも、もの作りの情熱が広がっていく。もの作りは理屈ではない、好きだからこそやれるもの。