続 子どもへのまなざし
読みました。
- 作者: 佐々木正美,山脇百合子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2001/02/28
- メディア: 単行本
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●母親として不安定な時期があったのですが。
・完全な育児というものは絶対にない。
・人はいろいろな不完全さを持って生きている。それが人間。
・今日よりも明日、という気持ちで、希望と安心を持つ。
・子どもは、先が明るく見えればしっかりと生きていける。
●子どもの望んだことは、どこまで満たしてあげればいいか。
・望んだだけ、満たしてあげればいい。もういいというまで。
・しかし、子どもが望んでいないことまで親がしてしまう、これはいけない。
・子どもの心はモノでは満たされない。
モノを要求されるのは、親が子のこたえ方に不足がある。
●母親の不安、孤独、孤立
・多くのお母さんが育児不安を抱えている。
・多くのお母さんが、孤独で孤立している。
不安になる、自分に自信が持てなくなる。
・人は孤独、孤立になると、誰も健全ではいられなくなる。
自己愛的になっていく、自分だけが大切、人付き合いをしなくなる、
自分の子どもに対してさえ、自己愛を投影する。
・子どもたちが家庭から放り出される時代がくる。
・育児で大切なことは、家族は隣近所、親類、職場の人たちと
いいコミュニケーションをとること。
いい知人、友人を持つこと。
保育園や幼稚園の保母さん先生の力を頼ること。
●知的障害の子どもについて
・ダウン症と自閉症の違い。
・ダウン症は、不適応行動、異常行動が少ない。
ごく普通の子ども、知能の発達だけが遅れている。
人なつこい、他の子の真似が好き、学校行事が大好き。
・自閉症は、あらゆる障害のなかで最も問題行動、不適応行動、異常行動が多い。
一般の子どもとは全く違う。
行事が大嫌い、仲間に入りたがらない、いつも一人離れて好きなことをする。
想像力を働かすことができない。イメージの世界を持たない。
同時にいくつものことができない。
空間、視覚的な世界に生きている。
文字を覚える、トランプ、道順を覚える、は得意。
●注意欠陥多動性障害、学習障害
・落ち着きがない、みんなと遊べない、集団場面での指示の理解が悪い、
仲間との集団行動が苦手、トラブルを起こす、相手の気持ちが分からない、
注意が散りやすい、不器用、運動が嫌い、先生の話を聞けない。
・シングル・フォーカスという特徴。
いくつものことを、同時に考えることができない。
・衝動性という特徴。
感情、衝動のコントロールが悪い、不器用。
・体の動作が不器用という特徴。
体が思い通りに動かない。神経の働きのまとまりが悪い。
・子どもたちに接する時は、おだやかに注意し、繰り返し言って聞かせる。
基本的には、叱らない。