虚妄の成果主義
読みました。
- 作者: 高橋伸夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/01/17
- メディア: 単行本
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ま、確かにそのとおりです。でも今のそのルールの中で、モチベーションを保ち、向上心を持って、仕事をしていかなくてはなりません。周りに流されそう、成果につながらない仕事はしたくない、など、よく起こることですが、いかに踏ん張れるか、試されますね。
●この仕事をやってきて良かったと思う瞬間
・自分が関わった新製品が完成する。
・発売日が分かっているが、その前から店頭をのぞきに行ってしまう。
・発売日、店頭で製品を見つける、それを手に取る!
・その快感を一度でも味わった人は、モチベーションを失うことなく、
会社で製品開発に打ち込むことができる。
・仕事の達成感は、仕事それ自体が与えてくれるもの。
●職務の満足度
・自己決定度が上がるにつれて、満足比率も上がる。
・自己決定の感覚こそが動機付けになる。
●見通しの重要性
・見通しがあれば、従業員の職務満足は向上する、
退出願望は弱まる。
・見通しがあれば、苦しいこと、つらいことにも耐えられる。
●見通しの測定
1.21世紀の自分の会社のあるべき姿を認識している。
2.日々の仕事を消化するだけになっている。
3.上司から仕事上の目標をハッキリ示される。
4.長期的展望に立った仕事より、短気的な数字合わせになりがち。
5.この会社にいて、自分の10年後の未来の姿にある程度期待がもてる。
●経営者の仕事とは
・経営陣に事業のアイデアがないようでは、会社はつぶれる。
・現場の課長にアイデアを求めるのはお門違い、
日常のルーチン・ワークをこなすことが重要。
・これまでの実績で経営者を選ぶのは、間違い。
経営者と部課長では、求められている資質が違う。
部課長には、現場で実行する能力、
経営者には、会社の方針や戦略それ自体のアイデアが必要。
他社マネではない、独自のアイデア。
・社長は名誉職ではない、会社と社員の生活がかかっているポスト。
●組織の協調行動
・これからの先の未来の付き合いの長さを考えれば、
組織内で協調行動が生まれ、共存共栄の道を歩む。
●仕事の成果
・これは私がやった仕事です、
これは私一人でやりました、
などど決して口にしてはいけない。
例え本当だったとしても。
空気のようにサポートしれくる人々が周りにいてくれたおかげで、
付加価値の高い仕事に集中できていただけ。
・実は周りにサポートしてくれる人がいてくれたおかげで、
「優秀」な社員でいられただけのこと。
●評価
・評価という言葉を聞いて、上司の顔が浮かぶようでは問題。
・上司の機嫌取りがうまく、目上からのウケがいい人間は出世する。
しかし、部下や後輩を踏み台にして自分だけが出世しようとする人は、
やがて自らも淘汰される。
長い目で見れば、目上の人は減り、目下の人間が増える。
次第に力を失い、自然とその地位も失う。
逆に目下からの信望が厚い人、部下や後輩を守り育てた人は、力をつける。
・一人の人間が社会の中で評価されるには、時間がかかる。
・優秀な人間は、何でも自分でできる。
しかし、一人でできる仕事なんて、この世には存在しない。
すべてが共同作業、それを忘れないこと。
・成果主義とは、
できるだけ客観的にこれまでの成果を測ろうと努め、
成果のようなものに連動した賃金体系で動機づけを測ろうとする考え方。