BCG流 経営者はこう育てる
読みました。
- 作者: 菅野寛
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/02/02
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
●経営者とは
・本書のテーマは、いかにして優秀な経営者になるか、どのようにして優秀な経営者を育てるか。
・ポイントは2つ。
1.経営者に必要なスキルの全体像を体系的に理解すること。
2.必要なスキル習得の効果的な方法論を見いだすこと。
・経営者に必要なものは、先天的な「資質」ではなく、後天的に訓練によって習得できる能力や技能。
重要なのは、成すべきことを成し遂げる能力。
・経営者にとって一番必要なのは条件は論理的に考える力を持っていること。
・What(知識、何を知っているか)ではなく、How(どうやって考えるのか、思考法)。
・従業員10人の会社で全体を見ている社長の方が、部下を1000人持っている部長よりも、経営者としての視座もスキルも高い。
・経営は、さまざまなスキルの総合芸術。
●インサイト、しつこさ
・競合対策は本質ではない。
競合が増えると売上が下がる、は間違い。
売上が下がるのは、競合のせいではなく、
お客様から見て、その店の価値を比較できる新たな物差しができた結果。
本質は、お客様が求める価値を提供しているかどうか。
・商売の本質は、顧客への価値提供である。
・考えることをやめない。本当にこれでいいか、もう一回考える。
・いい頭、するどい頭を持とうと思わないこと、強く、粘り強い頭を持て。
・ライバルは、必ず同じ悩みや問題点を抱え、その解決策を同様に模索している。
・しつこく考える人ほど、他人の意見に耳を傾ける。
・アイデアを考えるのに必要なエネルギーを1とする。
それを実行するのには10エネルギーが必要。
そして、成功するには100エネルギーが必要。
・経営は地道な仕事、裏方の仕事。誰もやらなかったら自分がやる。