コトラーのマーケティング思考法
読みました。
- 作者: フィリップ・コトラー,フェルナンド・トリアス・デ・ベス,恩藏直人,大川修二
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本
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骨太すぎて、まとめたり、自分の中で理解するのにすごい時間がかかっています。
一冊の本にがっつり向き合うというのもいいものですね。
ラテラル・マーケティングというと、何となく敷居が高そうに思えますが、アイデア発想の際には、特に気にとめるわけでもなく実践しているアプローチだと思います。しかしながら、ステップ毎に行うべきことを明確に書かれており、大変勉強になりました。
●マーケティングとは
・消費者のニーズを把握した上で、そのニーズを満たしていく営み。
●バーティカル・マーケティング
・既存の市場定義を出発点として、セグメンテーションとポジショニングを実施し、
既存製品・サービスに手を加えることで、提供物を増やしていく方法。
全体から個へ。
・左脳(論理)を使う
●バーティカル・マーケティングの順序
1.STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)
2.マーケティングミックス 4P
●マーケットリーダーの強み
・STPによって、参入障壁を築くことができる。
セグメンテーションの推進によって競合他社の参入意欲をそぐ。
●既存市場の内部から生まれるイノベーション形態
1.改変によるイノベーション
・既存製品、サービスの基本的特性を増減させることで、
製品のバリエーションを増やす方法。
機能性特性、物理的特性、比重、重要性、度合い。
2.サイズ変更によるイノベーション
・既存製品の分量だけを変更し、新製品として市場投入する方法。
頻度、サイズ、数量。
3.パッケージによるイノベーション
・パッケージを変更して、既存製品を、これまでとは異なる便益、
機能、消費機会を提供するものとして認知させる方法。
容器、パッケージ、環境。
4.デザイン変更によるイノベーション
・製品の外観、デザインや見た目だけを変更する方法。
5.付加物によるイノベーション
・基本となる製品に新たな素材を加えることで、
新しいタイプの製品を開発する手法。
6.負荷軽減によるイノベーション
・顧客の労力やコストを軽減する工夫を施す。
購入代金、購入完了までの時間、購入決定にともなうリスク、
耐久消費財の修理、保守費用。
●現代のマーケティングとは
・単に顧客ニーズを満たす時代から、過剰満足の時代に。
・現在、多くの成熟市場ではSTPが有効に機能しなくなってきた。
●真に飛躍的なアイデアを生み出すには
・水平思考(ラテラル・シンキング)とラテラル・マーケティングが必要
●ラテラル・マーケティング
・既存の情報を再構成して、個から全体へと向かう方法。
取捨選択をできるだけ控えた探索的思考法。
・様々なアイデアを誘発する創造的思考。
・既存製品に抜本的な変更を加える。
・STPによる市場断片化の問題を克服できる。
・右脳(創造性、直感)を使う
・まったく新しい製品、サービスを生み出すプロセス。
・このプロセスには従うべき一定の手順が確立されている。
●ラテラル・マーケティング 3つのステップ
1.水平移動の対象となるフォーカスを選択する
2.水平移動により、ギャップを生み出す、刺激を誘発する
3.ギャップを埋める方法を考える、連結する
●ラテラル・マーケティング ギャップを生み出す6つの技法
・代用する
・逆転する
・結合する
・強調する
・除去する
・並べ替える