シンプリシティの法則

読みました。

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ジョン前田さんというマルチな分野で大活躍しているすごい方の著書。オリジナルは英文なのですが、翻訳本が出たということで、すかさず買いました。
デザインをする上で、一番大切なことは「いかにシンプルにするか」ということを私も実践してきました。
でもこの本を読んで、いろいろな視点を教えてもらいました。デザイナーの方にはぜひオススメしたい一冊。
しかし、一番心に残ったのが、最後のページの一文。
以下、引用します。

収容者のベット脇に棚があって、そこに彼らの所持品のすべてが収められているという。
こうした場面を前に、マークはこうつぶやいた。「人生の終わりを目前にして、もうこれしか持っていないというときに、手元に置くべき貴重品とは何だろう?」
彼が終始目にしたのは、1つの指輪、1枚の写真、その他の小さな思い出の品だった。
マークは胸を締めつけられながらこう思った。
思い出こそが死に臨んで大切なものだと。
あなたの全人生がたった1つの骨董品の棚まで切り詰められるとしたら、どんな思い出を安置するだろうか?
人生とは複雑なものかもしれない。だが、最後には、マークの言葉に耳を傾ければ、人生とは単純なものなのだ。