デザイン・サロントーク 原研哉 × 深澤直人 × ナガオカケンメイ

先日、東京出張の際にちょうど松屋銀座にてデザイン・サロントークというイベントがあったので聞いてきました。
原研哉さん、深澤直人さん、ナガオカケンメイさんというなんとも豪華なゲスト。会場も超満員でした。
以下、講演メモ。

●我々の役割
・デザインを生み出す立場の人として、
 何を生み出すのか、どのように生み出すのか。

●これまでのモノづくり
・右肩上がりの経済。
・モノを買う場所がなかった。
・デザインを分かる人がいなかった。
・まずは自分がセンスよくなろう、みんなもセンス磨けよ、がんばれよ。
・全体がデザインの目利きになるように、デザインレベルを上げる活動。
・外観のデザイン中心。
 これまで30年間、モナカの皮をデザインしてきた。

●これからのモノづくり
・時代が変わった、モノづくりが変わった。
・いいモノが十分にありすぎる時代、
 モノづくりがどんどん厳しくなってくる。
・今、椅子を作っても歴史のあるいい椅子にはかなわない。
・衰退ではなく、水平経済。
・モノにオモテやウラがなくなる。
 テレビもついに枠がなくなった。
 モナカの外と中身が一緒になる、羊羹になる。
・中身であったエンジニアの部分も取り込まなくてはならない。
・Webもそう。
 企業の営みをエディディングすること。

●これからの2種類のデザイナー
1.それでも新しいものを作る人
・流行を追いかけても、すぐに追い抜かれる、取り残される。
・社会の流れと、自分の興味との接点を探す。
 「まわし」を掴む。
・世の中とどうつながるか。

2.エディティングする人
・すでにあるモノをどう活用するか、工夫するか。
・鮮度を保つ。
・プロダクトの最後の墓場。
・よいデザインを後世に伝える。
・すでにあるものには、膨大な知恵やアイデアが詰まっている。
・新しいものにはロクなものがない。

●デザインとは
・デザイン=剣道
 相手の呼吸を外す、意表をつく感覚、間の感覚
 まずは、勝てる竹刀をつくる、
 竹を選ぶ、チューニングする、自分で仕上げる。
 ゴルフクラブは出来合いのもの。
 真剣、切れ味のするどさ。
・未知のものを解き明かすというモチベーション。